2008年5月アーカイブ

機械がすき

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 ようやく愛車が車検から戻ってきました。二週間以上もお気楽マシン(F650GS)に乗っていましたので、「こんなに難しいノリモノだったっけ」という感覚がまだ抜け切れません。でも、やっぱり自分のバイクはいいものです。愛着がある。

 ところで、もう5年ほど前の話になりますが、ぼくがPDAを持ち歩いているところを見て、臨床心理のI先生が話しかけてきました。

I先生bruinさんはそういうのが好きね。前も携帯電話で会議のメモをとってたでしょ。
bruin特別好きってわけじゃないですけど、ぼくは忘れっぽいから電子メディアに管理してもらわないとダメなんですよ。
I先生好きなのね?
bruinいや、好きというか、携帯なんかどうせ持ち歩くならスケジュール管理をかねたほうが便利だし/
I先生好きなのね?
bruinいやいや、PDAは来年アメリカに行ったとき迷わないようにGPSつきの機種で/
I先生好・き・な・の・ね?!
bruin...はい orz

 いや、さすがは臨床家というべきか、ひとたび認めてしまうと、「そういえば好きなんだな」と公平に評価できるようになったりします。(ホントか?)

 前にも書きましたが、今回の車検では、研究用途をかねて、ZUMO550(パーソナルナビ)とFTM-10S(無線機)を付けてもらいました。どちらも最初は自分で作業するつもりでしたが、「1万円でいい」という話だったのでディーラーに取り付けをお願いしました。ケーブルなんか、さすがにキレイにとり回ししてくれています。

 これがねー、うれしいんですよ。モノ自体にけっこうワクワクしてしまうんです。新品のミニカーにドキドキした子どものころから変わってないんだなと実感しますね。

雑誌記事の不思議

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 車検+αのために愛車をディーラーに預けて2週間あまりがたちました。代車はいつもの通りF650GSです。

 フルモデルチェンジしてしまいましたが、旧F650GSはいいバイクですよ。軽いし、フラットなトルクで扱いやすいし、適度に反応がノロいので原付並みにアクセルを開けられるし(笑)、なのに4千回転以上まで回してあげるとちゃんと気持ちよく走ってくれるし。車体の重量バランスもいいです。200kgを切ってますからね、スタンディング・スティルである程度がんばれてしまいます。ぐらついても両足がべったりつきますし。とにかく素直なヤツです。

 ところが、BMWのバイクをテーマにしている雑誌では、繰り返し繰り返し、「ビッグシングル(単気筒)なので低速がニガテ」と評価されてきました。いったい、どんなバイクと比べて「低速がニガテ」といっているのかぼくにはわかりません。

 なぜなら、まずエンジンの粘りについていえば、旧F650GSは低回転でも粘ってくれます。1500回転以下でも十分に実用に足ります。トルク不足でエンジン音が変わるようなときでも、エンストしそうな気配がありません。また、操作性についていえば、軽いので極低速でややふらつくきらいもありますが、逆に軽いおかげで修正も容易です。

 一方、ぼくの愛車であるR1150GSは、とにかく低速がニガテです。GSにかぎらず、Rシリーズは全般的に低回転での粘りがありません。2000回転を下回るとエンジンが不安げな音をあげはじめ、スロットル操作がいーかげんだとすぐにエンストします。多気筒バイクに慣れたライダーは、最初だいたいエンストさせてしまいますね。しかも、2気筒なので多気筒エンジンに比べて低速でふらつきます。そして、ふらついたとき、車体が重たいので修正も大変です。

 にもかかわらず、やはりBMWのバイクをテーマにしている雑誌では、繰り返し繰り返し、「水平対抗エンジンなので低速でも安定している」と評価し続けてきました。最近になってようやく「じつは低速がニガテ」という記述をちらほらと見かけるようになってきましたが、大方の論調は今でもやはり「低速でも安定している」というものです。

 いや、たしかに、低速でも安定しているといえないことはありません。回転数をしっかり上げてやっておけばね。回転をあげてもスピードが出すぎないように、リアブレーキを引きずるか、半クラッチを使わなければなりませんが。

 けどね、そこまでムリをしないとエンストしたりふらふらしてしまうようなバイクを「低速で安定している」などと持ち上げておきながら、なぜ、F650GSを「低速がニガテ」などとナンセンスな貶し方をしてしまうのか。まったく不思議でしょうがない。

 もしかして、Rシリーズは「(超低速はすっごいニガテだけど)低速で(なら)安定」している、という意味か?

 今日はひさしぶりにオートバイの話です。

 先日、ふと気になって、オートバイの車種ごとに乗車姿勢がどのように違うかを解説したウェブサイトがどれくらいあるのか、少しだけ調べてみました。2時間ほど探して、ごく簡単な記述があるページを2つほど見つけることはできましたが、詳しく解説してあるページは一つもありませんでした。

 まぁ、バイクの乗り方なんて、読んだだけでは分かりませんからね。実際にまたがって、運転してみて、その合理性を納得できないかぎり、「こうやって乗るものだ」といわれたところで、実践してみようという気にはならないでしょう。

 とはいえ、自転車については、ロードバイクとオフロードバイクの乗車姿勢や乗り方の違いを丁寧に解説したウェブページが多数あります。他のスポーツだって、入門者向けにその種の情報を提供するサイトは少なくありません。それに対して、オートバイははるかにユーザーが多いにもかかわらず、なぜもっとも基本的な乗車姿勢についての解説ページがないのか、ちょっと興味深いところです。

 ともかく、乗車姿勢からいえば、オートバイは3つのカテゴリーに大別することができます。(1)オンロードバイク、(2)オフロードバイク、(3)クルーザー(アメリカン)やスクーター。教習所では教えてくれませんが、この3者はバイクの性質が大きく異なりますので、乗車姿勢や乗り方にもいろいろと違いがあります。

 たとえば、オンロードバイクとオフロードバイクの乗車姿勢を比較すると、だいたい下の表のようになるでしょうか。個々人の好みによるところも大きいので、これが唯一の正解ということではなく、基本姿勢の平均的な状態を描写したものだとお考えください。

 相違点解説
 オンオフ
グリップ手首はまっすぐにし、軽く卵を握るようにグリップをつかむ手首はまっすぐにし、薬指と小指はしっかり握る。薬指と小指はレバーを操作するときもグリップから離さないオフでは激しく車体が揺られるし、積極的にハンドルをつかって操作することが多いので、しっかりハンドルを握る。ただしすべての指に力を入れると腕まで動きが硬くなってしまうので、薬指と小指だけでぎゅっと握るようにする。
上体自然な姿勢のまま、上体だけ前傾するびしっと背筋を伸ばして垂直に上体を立てる運転中に上体を柔軟に動かしてバランスを取ることは共通しているが、オフでは前後左右上下に車体が振られるので、オンよりも上体の自由度を高めておく必要がある。
上腕以外は力を抜いて45度くらいワキを開く地面と水平になるくらいワキを90度開くどちらもワキはしめずヒジは外を向けるが、オフでは激しく左右にハンドルが振られたときヒジが体にぶつからないように、あらかじめ高く上げておく。
一度ステップに立ってから自然とシートに腰を下ろすタンクに股間がつきそうなくらい前乗りする前後左右に柔軟に腰を動かしてバランスを取ることは共通しているが、オフでは前輪の加重不足が挙動を不安定にする場面が多いので、できるだけ前加重にする。後加重にするとき体を大きく動かせるメリットもある。
ヒザ腿全体でタンクを軽くホールド(ニーグリップ)ヒザで自由にバランスを取れるようにタンクからは離しておくオフでは激しく車体が揺られるので、ニーグリップしていると体まで一緒に揺れてしまう。車体を股下で遊ばせることで激しい挙動を吸収する。オンでもハイサイドのときは同じ。
かかとステップから少し後ろに引いて車体をホールドステップから少し後ろに引いて車体をがっちりホールドロール方向の動きを制御するために、かかとでしっかり車体をホールドすることは共通している。ただし、ニーグリップしない分、オフのほうがよりしっかりとホールドする必要がある。
つま先外に開かずまっすぐ前を向けてペダルの上に置く角度は外に開いてもいいけど、ペダルの下に置くオンでヒザとつま先が外に開くスタイルは「族乗り」と呼ばれて蔑まれる。というより上手に曲がれない。また、ペダルの下につま先を置いていると、バンク角が大きくなったとき地面に挟まれて怪我をする。
オフでは、ブーツを履いていると足首が曲がらないので、つま先をペダルの上には置けない。ブレーキやシフトチェンジは、脚全体を動かして操作する。

 上の表は、オンロードバイクでオンロード(舗装道路)を走行するときと、オフロードバイクでオフロード(非舗装道路)を走行するときの乗車姿勢の違いを比較したものです。他にも、乗車姿勢だけでなく操縦方法にもいろいろな違いがありますので、機会があればまた後日書いてみたいと思います。

 上の表について面白いのは、オフロードバイクでオンロードを走行するときにはどうなるのか?ということです。答えは、多くのオフローダーはオンロードでも上記の姿勢で走っているのですね。

 確かに、オフロードバイクは、ハンドルの幅が広いし、ハンドルの位置も高めです。車体の重量バランスからいっても、前乗りすると操縦しやすい作りになっています。だから、オンロードでオフと同じ姿勢をとっても不思議ではありません。

 とはいえ、上記の姿勢はかならずしも"楽"なものではないのです。なにせ、両足のペダル操作は、足首だけではなく脚全体を上下しなければなりませんし、両ヒジを高く上げておくのも疲れます。しかも、(タイヤのグリップさえ信頼できるのであれば)やはりオンロードはオンロードに向いた走り方というものがあるわけでして、オフの姿勢のままというのは必ずしも合理的とはいえません。

 にもかかわらず、オンロードでもオフロードと同じ姿勢で走行するのは、これはもう「スタイル」としかいいようがありません。あるいは「文化」ですね。

 走行時の衣服も、ただ舗装道路を走るだけなのに、オフロード用のヘルメットにゴーグル、モトクロス用のジャージ、オフロード用のブーツという装備でガチガチに決めている人もめずらしくありません。特に、オフ用のブーツなんて、重いし蒸れるし歩きにくいし、日常使いではいいところないんですけどね。(小柄な女性が履いていると、なぜかちょっと萌えたりしますが、それはそれとして)

 クルーザー乗りがヘルズ・エンジェルズ由来の"ちょいワル"スタイルを消費するように、オフローダーは非舗装路に分け入っていく"アウトドア"スタイルを消費しているということでしょうか。

 オートバイは、単なる移動手段ではなく、文化を伝えるメディアでもあるのですね。

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