アラスカ・ハイウェイ

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 以下、アラスカ・ハイウェイ走行時の日記。

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 カナダからアラスカのフェアバンクスに入るまでは、アラスカ・ハイウェイを通ります。太平洋戦争のとき、日本軍はアリューシャン列島を占領していましたので、ベーリング海峡を渡って上陸してくることをおそれた米政府が、軍需物資をアラスカに運搬するために突貫工事で作った陸路です。

alcan01.jpg ちなみに、アラスカとカナダをつなぐ道なので、かつてはALCANともいいました。南北アメリカ大陸を結ぶパン・アメリカン・ハイウェイの最北端でもあります。

 もとが突貫工事で作ったものですので、路面の状態はたいへん悪いのですが、全長およそ160kmと距離が長く、景色のきれいなハイウェイということで有名な道路です。

 アラスカ・ハイウェイの起点"マイル・ゼロ"のまち「ドーソン・クリーク」。ビジターセンターが観光写真の撮影スポットになっています。お年寄りの団体さんの写真を何枚か撮らされ、そのお返しに撮ってくれた写真です。

「ねぇ、あなた。ちょっとちょっと!」
「はい?」
「写真取ってちょうだい」
「いいっすよ」
「あたしのも」「わしのも」「これも」
「はい、みんな撮れましたー」
「今度はあなた、そこに立ちなさい」
「あ、いや、ぼくは...」
「いいからいいから、はい立って」
 こういうノリはどこでも同じですね。

 実際に起点となるマイルストーンは別の場所にあるのですが、同ビジターセンターにあるマイル・ゼロの標識です。

リアード川温泉 アラスカ・ハイウェイにはリアード川温泉があります。北米にも温泉はいろいろとありますが、ぼくはココがいちばん気に入りました。

 森の小道を通り抜けると、老若男女が...

 北米の温泉は、全般的に無骨なのですね。たぶん、一番多いのは、コンクリートで囲っただけの温水プール。プールのふちを岩で固めて自然っぽさを演出してあればかなりマシなほうです。

 その点、リアード川温泉は、天然の川をたいへんきれいに整備した施設なのです。温水プールのような無骨さはまったくありません。まさに、川遊びの雰囲気です。しかも、すっごいいい湯でした。ただ水深がある(1.5mほどだと思います)ので、上は適温でも半分から下はぬるい状態でしたが。

キャンプ場から続く森の小道を5分ほど歩いて抜けると...老若男女が水遊び 水遊び...
水遊び... 人がいないところも撮ってみました キャンプ場の注意書きです。

アラスカ・ハイウェイでいちばんの景勝地「クルアン湖」です。大きさはおよそ700平方km、長さは70kmほど。

Lake Kluane  ここはユニークな湖で、コバルトブルーの水が本当にキレイなんです。波と浜があって、写真には撮っていませんが、このすぐ北のあたりは南洋の海にしか見えなかった。

 そして、野生生物が豊かな土地でした。ハイウェイからでも、ブラックベアが遊んでいるところ、カリブーの親子が散歩しているところを見ることができました。また、湖畔に張ったテントから朝目覚めて外をのぞくと、目の前をムースが歩いていました。

 一泊しかしませんでしたが、ゆっくり滞在する価値のある場所だと思います。

 ちなみに、ムースはユーモラスな顔をした草食動物ですが、案外獰猛なので注意が必要です。あちこちで、子育て中のムースには「ぜったいに近づくな!」と脅されます。クマに襲われる被害より、ムースに襲われる被害のほうが多いそうな。

クルアン湖 クルアン湖 クルアン湖

 イタリア系アメリカ人の彼と日本人大学院生の彼女。タンデムで旅行中。まだジャケットがきれいです。でもこれからアラスカに入るとすべてがホコリっぽくなります。

alcan14.jpg 男性は日本をバイク旅行したこともある旅好きで、女性はカナダに留学中の大学院生です。彼女がトイレに立っているとき、こんな「男の会話」がありました。

ぼく「うらやましいな。ぼくの妻はバイクがそんなに好きじゃないから、二人乗りで旅行に出るなんて考えられないよ」
「女性はいつだって難問problemさ。ぼくはキャンプできる道具をぜんぶ持ってきているのに彼女はイヤだっていうんだ。プルドー・ベイ(北極海)にも行きたいんだけど、ダルトン・ハイウェイがどういう道路かまだ話してないんだ。きっとイヤがるだろうな。でも(北極圏の)コールドフットまでは行こうと思う」
 その後、彼は食事中にさりげなくコールドフットまでは行くということを既成事実化したうえで、ダルトン・ハイウェイのことをさりげなく説明していました(笑

検問所
 国境をこえます。アメリカの事務官というのはどうしてこう手際が悪いんでしょうね。ただパスポートの期限が確認できないというだけの理由で、15分ほど足止めされました。知ったかぶりしないで、一言聞いてくれれば、こっちから教えてあげるのに。

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このページは、mskimが2007年5月 3日 14:03に書いたブログ記事です。

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